1980

1980年(昭和55年)  

・(1月16日)ポール・マッカートニー、ウィングスを率いて来日 成田空港で大麻所持の現行犯逮捕(25日国外退去処分 全公演中止)
・(1月22日)アフガニスタン侵攻に抗議したアンドレイ・サハロフ博士(ソ連水爆の父)、栄誉を剥奪されゴーリキー市(現ニジノ・ノヴゴロド)に国内流刑に 1986年ゴルバジョフにより解除されモスクワに戻る
・「影武者」(黒澤明)が、カンヌ映画祭パルム・ドール受賞
・(2月13日)冬季五輪(第13回)レークプラシッド大会開幕、冬季パラリンピック(第2回)ヤイロ大会 五輪銀盤の女王は、アネット・ペッチ(東ドイツ) アイスホッケー男子決勝、金メダル確実と言われたソ連を全員学生の米チームが破る(氷上の奇跡)
*題材映画「ミラクル」(ギャヴィン・オコナー2004)
・(2月15日)作家 新田次郎(67)、死す
*原作映画「海流」(堀内真直1959)、「富士山頂」(村野鐡太郎1970)、「八甲田山」「聖職の碑」(森谷司郎1977.1978)、「剱岳 点の記」(木村大作2008)

・(2月22日)帝政オーストリア時代からの画家 オスカー・ココシュカ(93)、死す
・(3月18日)ポーランドのアール・デコの画家 タマラ・ド・レンピッカ(81)、死す

・「楼蘭の美女」タクラマカン砂漠の楼蘭で発見されたミイラ 紀元前19世紀(約3800年前)に埋葬されたもの 新疆ウイグル自治区博物館に展示されている
・(4月07日)NHK特集「日中共同制作 シルクロード 絲綢之路」の放送が始まる 大きな関心と反響を呼び、いわゆる「シルクロードブーム」の火付け役に

・(4月14日)フランスの哲学者・小説家・劇作家 ジャン=ポール・サルトル(74)、死す「実存は本質に先立つ」と主張 自分の意志でノーベル賞(文学賞)を拒否した最初の人物(「作家は自分を生きた制度にすることを拒絶しなければならない」と)内縁の妻はシモーヌ・ド・ボーヴォワール
*題材映画「サルトル-自身を語る」(アレクサンドル・アストリュック、ミシェル・コンタ1976)、「サルトルとボーヴォワール 哲学と愛」(イラン・デュラン・コーエン2006)

・(4月24日)イラン米大使館人質救出作戦(イーグルクロー作戦)失敗 人質は440日後の1981年1月20日に解放
*題材映画「アルゴ」(ベン・アフレック2012)

・(4月29日)英の映画監督 アルフレッド・ヒッチコック(80)、死す
*監督作品「三十九夜」(1935)、「バルカン超特急」(1938)、「レベッカ」(1940)、「スミス夫妻」(1941)、「救命艇」(1945)、「白い恐怖」(1946)、「裏窓」(1954)、「ハリーの災難」(1955)、「めまい」(1958)、「北北西に進路を取れ」(1959)、「サイコ」(1961)、「鳥」(1963)、「マーニー」(1964)、「引き裂かれたカーテン」(1966)、「トパーズ」(1969)、「フレンジー」(1973)、「ファミリー・プロット」(1976)他

・(5月08日)100年前(1880年)のこの日、小説「ボヴァリー夫人」で有名な仏の作家 ギュスターヴ・フローベール(58)、死す
*原作映画「ボヴァリィ夫人」(ジャン・ルノワール1933)、「ボヴァリー夫人」(ヴィンセント・ミネリ1949)、「ボヴァリー夫人」(クロード・シャブロル1991)、「ボヴァリー夫人」(アレクサンドル・ソクーロフ1989.2009)

・(5月17)前年に朴正熙暗殺事件、全斗煥を中心とする新軍部勢力が戒厳令を全国に拡大(粛軍クーデター)した翌日、金大中らの支持基盤である光州でデモを鎮圧 見かねた市民が蜂起し、200人以上が死亡・行方不明に(光州事件)
*関連映画「五月-夢の国」(チャン・コンヒョン、チャン・ドンホウ、イ・ウン1989)、「花びら」(チャン・ソンウ1996)、「ペパーミント・キャンディー」(イ・チャンドル1999)、「なつかしの庭」(イム・サンス2007)、「光州5・18」(キム・ジフン2007)、「スカウト」(キム・ヒョンソク2007)、「タクシー運転手 約束は海を越えて」(チャン・フン2017)、「1987、ある闘いの真実」(チャン・ジュナン2017)

・(6月01日)「カンムリワシ」プロボクシング具志堅用高、ジュニア・フライ級で12回連続防衛の世界記録達成 13度目の防衛成功(10月12日)
・(6月07日)米の作家 ヘンリー・ミラー(88)、死す
*関連映画「クリシーの静かな日々」(イエンス・ヨーゲン・トールスン1970)、「北回帰線」(ジョセフ・ストリック1971)、「ヘンリー&ジューン」(フィリップ・カウフマン1990)、「クリシーの静かな日々」(クロード・シャブロル1990)
・(6月00日)カナダ、ケベック州モントリオールで第1回「モントリオール国際ジャズフェスティバル」開催 毎年6月下旬から7月上旬にかけて開催
・(7月01日)「オー・カナダ」をカナダ国歌として法制化するが、ケベック州では州民投票が行われ否決
・(7月05日)ビョルン・ボルグ(スウェーデン)が、史上初のウィンブルドン5連覇
*題材映画「ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男」(ヤヌス・メッツ2017)

・(7月19日)五輪(第22回)モスクワ大会開幕 日・米・西独・韓国・中国など67ヶ国余が、ソ連のアフガニスタン侵攻を理由に、ボイコット(7月)パラリンピック(第6回)アーヘン大会 五輪体操女王は、エレナ・ダビドア(ソ連)

・(8月02日)イタリア、ボローニャ駅爆破テロ事件(85人死亡200人以上が負傷 事件の真相は、明確にはなっていない 後にこの日、伊の全てのテロ犠牲者のための記念日に)6月27日には、イタビア航空870便事件(空中爆発事件)(爆発原因は確定されていない)
 1991年、現職首相ジュリオ・アンドレオッティがCIAなどの諜報機関が左翼を装ってテロを起こし、市民の間に恐怖と不安を煽って左翼を危険視させ、社会的な緊張を高め、反共の強力な指導者を国民が求めるように仕向ける「グラディオ作戦」の存在を暴露し、自身の関与も認め辞任
*題材映画「イル・ディーヴォ」(パオロ・ソレンティーノ2008)
・(8月14日)ポーランドのグダニスクで造船労働者スト、独立自主管理労働組合「連帯」レフ・ワレサ議長 設立 (9月17日)戒厳令で身柄を拘束されたが、1990年の大統領選挙で勝利
*題材映画「鉄の男」「ワレサ 連帯の男」(アンジェイ・ワイダ1981.2013)
・(8月19日)新宿駅西口で停車中のバスがガソリン放火される 死者6人(新宿バス放火事件)

・(9月15日)米のジャズ・ピアニスト ビル・エヴァンス(51)、死す 長年に渡る薬物常用により体を壊す 代表的アルバム「ポートレイト・イン・ジャズ」(1959)、「ワルツ・フォー・デビイ」(1961)他

・(9月25日)米の映画監督 ルイス・マイルストン(84)、死す
*監督作品「裏表七人組」(1925)、「美人国二人行脚」(1927)、「暴力団」(1928)、「裏切者」(1929)、「西部戦線異状なし」 (1930)、「犯罪都市」(1931)、「雨 」(1932)、「将軍暁に死す」(1936)、「廿日鼠と人間」(1939)、「激戦地」(1945)、「凱旋門 」(1948)、「地獄の戦場」(1951)、「勝利なき戦い」(1959)、「オーシャンと十一人の仲間」(1960)、「戦艦バウンティ」(1962)他

・(9月22日)イラン・イラク戦争勃発 1988年8月に停戦
*題材映画「デザート・ライオン」(アフマッド・モラドプール1995)、「デザート・イーグル」(シャリアー・バラーニ1995)
・(11月07日)米の俳優 スティーブ・マックイーン(50)、死す
・(11月11日)100年前(1880年)のこの日、オーストラリアの盗賊・無法者・ブッシュレンジャー ネッド・ケリー(25)、処刑 権力に反抗したその生涯をして「ケリーのように勇敢に(as game as Ned Kelly)」は、オーストラリアにおける一般的な表現となっている
*題材映画「太陽の果てに青春を」 (トニー・リチャードソン1970),「ケリー・ザ・ギャング」(グレゴール・ジョーダン2003)
・(11月29日)川崎市に住む20歳の予備校生が、両親を金属バットで殴り殺す(神奈川金属バット両親殺害事件)「受験戦争やエリート指向が巻き起こした悲劇」と

・(12月08日)ジョン・レノン(40)、ダコタ・ハウス前で 凶弾に倒れる 息子ショーン・レノンの育児に専念していたジョンが、5年間の主夫生活を終え、音楽業界に復帰する記念すべきアルバム「ダブル・ファンタジー」(ジョン・レノン&オノ・ヨーコ)を発表した(11月17日)矢先の事だった
 1985年10月9日(45回目の誕生日)セントラルパークにストロベリー・フィールズ(記念碑)が捧げられる
*題材映画「ジョン・レノンの僕の戦争」(リチャード・レスター1967)、「スウィート・トロント」(D・A・ペネベイカー1971)、「イマジン ジョン・レノン」(アンドリュー・ソルト1988)、「僕たちの時間」(クリストファー・ミュンチ1991)、「The U.S. vs. John Lennon(PEACE BED)」(デヴィッド・リーフ、ジョン・シャインフェルド2006)、「ジョン・レノンを撃った男」(アンドリュー・ピディングトン2006)、「チャプター27」(J・P・シェファー2008)、「ノーウェアボーイひとりぼっちのあいつ」(サム・テイラー=ウッド2009)、「ジョン・レノン ニューヨーク」(マイケル・エプスタイン2010)

・アメリカ、「米国の裏庭」と呼ばれるラテンアメリカ諸国に「米の覇権確立」を目指し介入 その手法は、直接の軍事介入、親米派を利用したクーデター・内戦等
(中米諸国)
○メキシコ:戦後、メキシコ革命党から再編された「制度的革命党(PRI)」の一党独裁体制が2000年まで続く 第1次ニカラグア内戦では、ソモサ王朝と戦うサンディニスタ民族解放戦線(FSLN)を全面的に支持 エル・サルバドル内戦や第2次ニカラグア内戦(コントラ戦争)では停戦に力を注ぎ、米との関係改善を行う
○ベリーズ:英とグァテマラが領有権をめぐり争い、1981年9月英連邦加盟国として独立 英国王を元首に戴く英連邦王国に
○グァテマラ:1944年~1954年「グァテマラの春」と呼ばれる民主的な社会改革が進む 土地改革がユナイテッド・フルーツの社有地に適用されるようになると、米CIA 政府転覆を実行(PBSUCCESS作戦)し独裁的な親米政権誕生するが、1960年からグァテマラ内戦勃発
○エル・サルバドル:ホンジュラスとの間のサッカー戦争以降、極右テロ頻発 ニカラグアのサンディニスタ革命と時を同じくして軍事クーデターで暫定政権発足 左翼ゲリラとの間に内戦勃発(1980年)暫定政府の支援要請を受けレーガン米大統領「エル・サルバドル死守」と 内戦泥沼化
○ホンジュラス:1969年エル・サルバドルとのサッカー戦争後、ニカラグアのサンディニスタ政権に対する「コントラ」の最も有力な基地となり各国の部隊が駐屯 以降米と接近し軍事経済関係が強化される
○ニカラグア:ソモサ王朝を倒した1979年のサンディニスタ革命(歌う革命)以降、1989年まで革命政権とアメリカが組織した反革命傭兵軍「コントラ」の内戦が勃発(コントラ戦争)
○コスタ・リカ:1948年の大統領選の不正が原因で内乱に ニカラグアのソモサ王朝に支援された傭兵の侵攻を打倒し、1949年憲法が施行(1955年にも再侵攻される)親米を基調に常備軍の廃止を掲げ安定化「コントラ」の基地になるもその後撤去 中米紛争の解決に尽力
○パナマ:1968年軍事クーデターによりトリホス将軍が大統領に 1977年米カーター大統領と親運河条約を結び、1999年運河の主権返還 トリホス死後、ノリエガが事実上のトップとなり反米路線を進む 1989年ノリエガ確保を目的に米がパナマ軍事侵攻し首都パナマ制圧
○キューバ:1961年のプラヤ・ヒロン侵攻事件(ピッグス湾事件)、1962年のキューバ危機を経て、1965年米とキューバは、反体制派キューバ人の米亡命を認めることで合意 1973年までに26万人以上がキューバを離れた
○バハマ:1964年1月7日、自治権獲得 1973年7月10日 英連邦王国の一国として独立 英国王を君主とし、総督をその代理人とする、立憲君主制国家
○ジャマイカ:1962年8月6日独立(西インド連邦瓦解)1980年には「米とキューバの代理戦争」と呼ばれジャマイカ労働党(JLP)と人民国家党(PNP)が死者655人を出した市街戦を伴う激しい選挙戦を行い、親米派のJLP政権樹立
○ハイチ:1957年の総選挙で誕生したデュヴァリエ政権が独裁化 戒厳令・秘密警察が暗躍する時代が続く 1987年に新憲法制定、総選挙で左派のアリスティドが1991年に大統領に 同年9月軍事クーデター この軍事政権は、国連と米国の圧力と経済制裁で消滅 アリスティド派が復権
○ドミニカ共和国:1962年の30年ぶりの大統領選挙、1963年、65年の2度のクーデターを経てドミニカ内戦勃発(1965年4月25日)米ジョンソン大統領「合衆国市民を保護し、ドミニカを共産主義から保護するために」とドミニカ侵攻 暫定政権成立 ブラジル軍を中心とする米州平和軍が治安維持部隊として駐留
○プエルトリコ:1954年3月1日、4人の国民党員が米下院を攻撃、プエルトリコの植民地的状況に世界が注目する 1952年米のコモンウェルスとして内部自治権を付与 国内では米州昇格派、自治権拡大派、完全独立派の三つ巴の争い 1998年に米の51番目の州昇格を問う住民投票が行われたが否決される
○セントクリストファー・ネーヴィス:1958年英領西インド諸島の10の植民地による西インド連邦に加盟 1962年連邦瓦解後、再び自治領に 1983年英連邦王国の一国、立憲君主制国家として独立
○アンティグア・バーブーダ:1958年に西インド連邦に加盟 1962年連邦瓦解後、再び自治領に 1981年英連邦王国の一国、立憲君主制国家として独立
○ドミニカ国:カリブの原住民であるカリブ族(カリナゴ族)の人々が生存している数少ないカリブ諸国のひとつ 植民地対策に最後まで激しく抵抗 1930年には「カリブ戦争」1958年西インド連邦に加盟 1962年連邦瓦解後、再び自治領に 1978年英連邦王国の一国、共和制国家として独立
○セントルシア:1958年に西インド連邦に加盟 1962年連邦瓦解後、再び自治領に 1979年、英連邦王国の一国、立憲君主制国家として独立
○セントビンセント・グレナディーン諸島:1969年、内政自治権を獲得し英自治領に 1979年英連邦王国の一国、立憲君主制国家として独立
○バルバドス:1958年に西インド連邦に加盟 1962年連邦瓦解後、再び自治領に 1966年、英連邦王国の一国、立憲君主制国家として独立
○グレナダ:1974年英連邦王国として英から独立 1979年親ソ・キューバ派のニュージュエル(NJM)を率いるモーリス・ビショップが無血クーデターを起こし人民革命政府樹立 1983年米とカリブ海諸国がグレナダ侵攻し、親米政権が樹立される
○トリニダード・トバゴ:1958年に西インド連邦に加盟、1961年脱退 1962年英連邦王国として独立 1976年共和制に移行

(南米諸国)
○ガイアナ:英直轄植民地「英領ギニア」時代1953年の初の総選挙で人民進歩党が勝利、英、軍事干渉し独立機運が高まったが、独立運動が人種間抗争も伴い内部分裂し暴動に 1966年英連邦王国の一員として独立 1970年共和制に移行
○スリナム:かつての「オランダ領ギニア」1954年オランダから自治権を獲得 1975年11月25日完全独立 その後2度のクーデター・社会主義化を経て1991年、親米蘭政権に
○仏領ギアナ:1946年3月19日、フランスでの行政上の区分は植民地から海外県に変更
○コロンビア:1946年以降の十数年間は、ラ・ビオレンシア(暴力)の時代 キューバ革命の影響を受け左翼ゲリラの活動活発化 1989年メデジン・カルテルとの大規模なゲリラ戦闘「麻薬カルテル戦争」、1990年挙国一致内閣
○ベネズエラ:1959年「民主化の父」ロムロ・ベタンクールが民主体制確立 キューバ革命の影響を受けた左翼ゲリラを鎮圧できずに退陣 低所得者によるカラカス暴動勃発(1989年) 1999年「第五共和国運動」からウーゴ・チャベスが大統領に 2002年米CIA支援の軍部親米派のクーデターで一旦失脚するも政権に復帰
○エクアドル:1941年以降、アマゾンをめぐり数度にわたるペルー・エクアドル戦争 1979年まで続く軍政 この間、米国、ユナイテッド・フルーツ、国際石油資本に経済を抑えられていたが、1973年資源ナショナリズムが台頭 1979年民政移管
○ペルー:1962年軍事クーデターで農地改革、1968年軍事クーデターで独自の「軍事革命路線」左翼ゲリラ勢力が躍進 1985年アラン・ガルシア大統領、経済政策失敗 失業率66%、8000%のハイパーインフレ 1990年「変革90」を掲げアルベルト・フジモリ大統領登場
○ボリビア:1952年4農地改革やインディオに対する差別的法律の撤廃などのボリビア革命を実施したが経済的に失敗 1966年にボリビア入りしたチェ・ゲバラも米軍支援の政府軍に捉えられ処刑される 米主導により1982年民政移管したものの経済破綻
○パラグアイ:1947年3月7日パラグアイ内戦状態に 1954年5月に軍事クーデターで親米反共的なストロエスネル長期独裁政権が1989年のクーデターまで続く
○チリ:1970年の大統領選で人民連合のアジェンデ社会主義政権誕生 米CIAの支援を受けた右翼がスト・デモを頻発させチリ経済大混乱 米の支援を受けたピノチェトがクーデターで軍事独裁政権樹立(1973年9月11日)1990年まで大統領を務める
○アルゼンチン:妻エヴァ(エビータ)の人気もあり1946年から数回のクーデターをはさみ、3度にわたるペロン大統領体制 その後、ビデラ将軍のクーデター政権(1966年)「汚い戦争」と左翼への大弾圧で治安改善するも天文学的なインフレーションに 1983年、英とマルビナス(フォークランド)紛争 また選挙でアルフォンシンが大統領に
○ウルグアイ:「南米のスイス」と呼ばれたが1955年以降経済が衰退 大土地所有制の解体を求めた南米最強と言われた都市ゲリラ「トゥパマロス」が跋扈する 都市ゲリラを鎮圧した軍部が1973年クーデターで警察国家体制に 1985年民政移管
○ブラジル:1964年、米支援のカステロ・ブランコ将軍のクーデター「ブラジルの奇跡」と呼ばれた高度経済成長 1973年のオイルショック後失速 各地でカルロス・マリゲーラの民族解放行動(ALN)や「10月8日革命運動」など都市ゲリラが武装闘争を展開 1985年民政移管が実現

・第37回ヴェネツィア映画祭金獅子賞「グロリア」(ジョン・カサヴェテス) 「アトランティック・シティ」(ルイ・マル)
・第33回カンヌ映画祭パルム・ドール「オール・ザット・ジャズ」(ボブ・フォッシー)、「影武者」( 黒澤明)
・第31回ベルリン映画祭金熊賞「急げ、急げ」(カルロス・サウラ)
・第54回キネマ旬報ベストワン「ツィゴイネルワイゼン」(鈴木清順)、「クレイマー、クレイマー」(ロバート・ベントン)
・第53回アカデミー作品賞「普通の人々」(ロバート・レッドフォード)、外国語映画賞「モスクワは涙を信じない」(ウラジミール・メニショフ)
・第22回グラミー賞最優秀アルバム賞「52nd Street(ニューヨーク52番街)」(ビリー・ジョエル)
・チェスワフ・ミウォシュ(リトアニア系ポーランド人 仏亡命後に米市民権を得る)がノーベル文学賞受賞
・アドルフォ・ペレス・エスキベル(アルゼンチンの人権活動家)がノーベル平和賞受賞