1977

1977年(昭和52年)   

・(1月01日)EC、カナダ200海里漁業専管水域発効 3月には米ソも実施(3月01日)
・(1月03日)スティーブ・ジョブスらが Apple Computer,incを法人化

・(1月12日)仏の映画監督 アンリ・ジョルジュ・クルーゾー(69)、死す
*監督作品「密告」(1943年)、「犯罪河岸」(1947年)、「情婦マノン」(1949年)、「恐怖の報酬」(1953年)、「悪魔のような女」(1955年)、「ミステリアス・ピカソ 天才の秘密」(1956年)、「スパイ」(1958年)、「真実」(1960年)、「囚われの女」(1968年)他

・(2月18日)英のパンクバンド ダムド デビューアルバム「Damned, Damned, Damned 地獄に堕ちた野郎ども」発表
*題材映画「地獄に堕ちた野郎ども」(ウェス・オーショスキー2015)
・(4月08日)英のパンクバンド ザ・クラッシュ デビューアルバム「白い暴動」発表
・1970年代後半 経済が低迷する英では市民の不満・不安は移民や黒人・アジア人に向けられていた レッド・ソーンダズを中心に「ロック・アゲインスト・レイシズム(RAR)」発足「差別撤廃」を主張 1978年4月30日「RAR 10万人デモ行進・フェス」開催
*関連映画「ルード・ボーイ」(ジャック・ハザン、デヴィッド・ミンゲイ1980)、「London Town」(デリック・ボルテ2016)、「The Right Profile」(ジュリー・デルピー2017)、「白い暴動」(ドキュメンタリー ルビカ・シャー2019)
・(10月28日)英のパンクバンド セックス・ピストルズ デビューアルバム「勝手にしやがれ!!(Never Mind the Bollocks)」発表 (唯一のスタジオ・アルバム「アナーキー・イン・ザ・U.K」「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」「プリティ・ヴェイカント」「さらばベルリンの陽」他収録)収録前にベーシストのグレン・マトロック脱退 代わりにシド・ヴィシャス加入
・アルバム発表から3ヶ月後、初のアメリカ・ツアー 途中ジョニー・ロットンが脱退しバンドは空中分解(ツアーは中止)
・(1978年10月13日)ニューヨークのチェルシーホテルのバスルームで恋人のナンシー・スパンゲンの死体発見 シド・ヴィシャス 殺人容疑をかけられたまま、麻薬の大量摂取が原因で死す(1979年2月2日 21才)
・1996年再結成 2006年「ロックの殿堂入り」を蹴った史上初のアーティストに
*題材映画「クラシック・アルバムズ:勝手にしやがれ」(ドキュメンタリー1976)、「ザ・グレイト・ロックンロール・スウィンドル」「NO FUTURE A SEX PISTOLS FILM」(ドキュメンタリー ジュリアン・テンプル1980.2000)、「シド・アンド・ナンシー」(アレックス・コックス 1986)、「SAD VACATION ラストデイズ・オブ・シド&ナンシー」(ドキュメンタリー ダニー・ガルシア2016)

・1977年 英のロックバンド「ポリス (The Police)」結成 ボーカルのスティングは熱帯雨林保護・地球温暖化・人権保護運動家の側面を持つ 1986年活動中止
*題材映画「ポリス インサイド・アウト」(スチュワート・コープランド)、「ポリス/サヴァイヴィング・ザ・ポリス」(2013)
・1977年 ボブ・ゲルドフ率いるアイルランドのロックバンド「ブームタウン・ラッツ(The Boomtown Rats)」デビュー ボブ・ゲルドフ、「ウルトラヴォックス」のミッジ・ユーロとともに「バンド・エイド」「ライヴエイド」等のチャリティー企画を成功させる 1986年解散
・1977年 アイルランドのダブリンでロックバンド「U2」始動 国内外の社会・政治問題を強く問題提起 社会派バンドとして知られる 特にボーカルのボノは慈善活動家でもある
*題材映画「U2/魂の叫び」(ドキュメンタリー1988)、「U2 3D」(ドキュメンタリー2008)

・(3月02日)伊・仏・西 三ヵ国の共産党書記長、エンリコ・ベルリンゲル、ジョルジュ・マルシェ、サンティアゴ・カリーリョがマドリードでユーロコミュニズム首脳会談
 ソ連共産党に距離を置き(マルクス・レーニン主義とプロレタリア独裁を放棄、複数政党制の容認、自由と民主主義の擁護)独自の社会主義を模索 冷戦下の欧州においてその独自路線が高い評価を得る
・(3月27日)スペイン・カナリア諸島でジャンボ機「ボーイング747」同士の衝突炎上事故発生(テネリフェ空港ジャンボ機衝突事故)死者575人の航空史上最悪の事故
・(4月17日)成田空港反対同盟の鉄塔撤去反対集会に、37000人参加 学生らが機動隊と激突 死者1人、負傷者400人

・(4月25日)日劇ダンシングチーム41年の歴史に幕 ・キャンディーズ「普通の女の子に戻りたい」と引退宣言(7月17日)
・(4月29日)全日本柔道選手権大会で山下泰裕が19歳の史上最年少で初優勝 以後同大会で9連覇を達成

・(5月25日)スター・ウォーズ・シリーズ第一作「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」(ジョージ・ルーカス)公開

・(5月26日)100年前(1876年)のこの日、長州藩出身の木戸孝充(桂小五郎)(43)、死す(維新の十傑の一人)

・(6月01日)日本専売公社 「マイルドセブン」発売 30年以上続くロングセラー
・(6月00日)作家 宮本輝「泥の河」(文芸展望18号 太宰治賞)でデビュー 翌1978年「螢川」で芥川賞
*原作映画「泥の河」(小栗康平1981)、「道頓堀川」(深作欣二1982)、「螢川」(須川栄三1987)、「優駿ORACION」(杉田成道1988)、「夢見通りの人々」(森崎東1989)、「花の降る午後」(大森一樹1989)、「流転の海」(斎藤武市1990)、「幻の光」(是枝裕和1995)、「私たちが好きだったこと」(松岡錠司1997)、「草原の椅子」(成島出2013)

・(6月04日)伊の映画監督 ロベルト・ロッセリーニ(71)、死す
*監督作品「無防備都市」(1945)、「戦火の彼方」(1946)、「ドイツ零年」(1948)、「ストロンボリ、神の土地」(1950)、「神の道化師、フランチェスコ」(1950)、「ヨーロッパ1951年」(1952)、「イタリア旅行」(1953)他

・(8月10日)米の映画監督 ジョン・ランディスのメジャー・デビュー作「ケンタッキー・フライド・ムービー」公開 過激でアナーキーな反体制感覚と反権威主義的風刺の効いた作品で人気
*監督作品「ケンタッキー・フライド・ムービー」(1977)、「アニマル・ハウス」(1978)、「ブルースブラザース」(1980)、「狼男アメリカン」(1981)、「大逆転」「トワイライトゾーン/異次元の体験」「スリラー(pv)」(1983)、「眠れぬ夜のために」(1985)、「スパイ・ライク・アス」(1985)、「サボテン・ブラザーズ」(1986)、「星の王子 ニューヨークへ行く」(1988)、「オスカー」(1991)、「イノセント・ブラッド」(1992)、「ビバリーヒルズ・コップ3」(1994)、「ブルース・ブラザース2000」(1998)他

・(8月17日)米の映画監督 デルマー・デイヴィス(73)、死す
*監督作品「折れた矢」 (1950)、「ディミトリアスと闘士」(1954)、「去り行く男」(1956)、「襲われた幌馬車」 (1956)、「決断の3時10分」 (1957)、「カウボーイ」 (1958)、「縛り首の木」 (1959)、「避暑地の出来事」 (1959)、「恋愛専科」 (1962)、「スペンサーの山」 (1963)他

・(8月16日)エルビス・プレスリー(42)、死す
*題材映画「ラスト・トレイン・トゥ・メンフィス」(ケヴィン・マクドナルド)
・(9月03日)王貞治、フラミンゴ打法で756本塁打 世界一に 国民栄誉賞が創設され、王貞治が一人目の受賞者に(9月5日)シーズン公式戦通算本塁打868本は日本プロ野球記録
・(10月07日)日本サッカーリーグ、古川電工の奥寺康彦、1.FCケルンと契約 以降9年間ブンデスリーグに在籍
・スーザン・ジョージ「なぜ世界の半分が飢えるのか」発表

・(9月05日)米航空宇宙局(NASA)により惑星探査機ボイジャー(Voyager)1号が打ち上げられる(ボイジャー2号は8月20日に打ち上げられた)
 「地球の音」というタイトルの金メッキされた鋼板製レコードがついており、地球外知的生命体によって発見され解読されることを期待して地球上の様々な音や音楽、55種類の言語による挨拶や様々な科学情報などが収録されている

・(9月11日)生前無名であった孤高の日本画家 田中一村(69)、死す
*題材映画「アダン」(五十嵐匠2006)

・(9月16日)ソプラノ歌手 マリア・カラス(53)、死す
*題材映画「永遠のマリア・カラス」(フランコ・ゼフィレッリ2002)、「マリア・カラス 最後の恋」(ジョルジョ・カピターニ2005)、「マリア・カラスの真実」(フィリップ・コーリー2007)、「私は、マリア・カラス」(トム・ヴォルフ2017)
・(9月24日)100年前(1876年)のこの日、薩摩藩士、西郷隆盛(49)、西南戦争で自刃(維新の十傑の一人)
・(9月27日)神奈川県厚木基地を発進した米軍の戦闘機が住宅地に墜落 事故現場は厳重に閉鎖され、被害者の家族も締め出し米軍優先で事故処理 自衛隊が活動したのは、墜落機からパラシュート脱出した乗員2人の救助、基地への送致だけ(横浜米軍機墜落事件)
・(9月28日)ダッカ日航機ハイジャック事件 福田首相「人命は地球より重い」と日本赤軍メンバー6人釈放「弱腰」との批判も

・(10月17日)ルフトハンザ航空181便ハイジャック事件 ドイツ赤軍(RAF)が起こした連続テロ事件「ドイツの秋」の一環
 ミュンヘンオリンピック事件を機に創設された対テロ特殊部隊・GSG-9が突入し解決 9月05日には、ハンス=マルティン・シュライヤードイツ経営者連盟会長(元ナチス親衛隊高級士官)誘拐事件発生
*題材映画「秋のドイツ」(ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー、アルフ・ブルステリン、フォルカー・シュレンドルフ他1978)、「バーダー・マインホフ 理想の果てに」(ウーリ・エーデル2008)

・(11月00日)新潟市の海岸で、中学1年生の横田めぐみさん(13)が行方不明、後に北朝鮮による拉致であることが判明

・(11月01日)ゴダイゴ (GODIEGO) 事実上のファースト・アルバム「DEAD END」発表 「MAGIC MONKEY(西遊記)」発表(1978.10.25)
・(11月15日)納昌吉&チャンプルーズ 1st. アルバム「喜納昌吉&チャンプルーズ」発表 「花〜すべての人の心に花を〜」含む2ndアルバム「BLOOD LINE」発表(1980.6.21)
・(11月26日)映画「未知との遭遇」(スティーブン・スピルバーグ)公開
・(12月04日)中央アフリカ共和国のジャンベデル・ボカサ終身大統領が戴冠式を行い、中央アフリカ帝国皇帝ボカサ1世として即位
・(12月14日)映画「サタデー・ナイト・フィーバー」(ジョン・バダム)公開 ビージーズによるサウンドトラックアルバムは、4000万枚のセールスを記録 世界で最も売れたサウンドトラックに
・(12月15日)映画「アバ/ザ・ムービー」(ラッセ・ハルストレム)公開 1970年代のアバの人気は絶大で、シングルとアルバムの総売り上げは3億7000万枚を超え、世界で最も売れたアーティストに

・(12月25日)イギリスの喜劇王 チャールズ・チャップリン(88)、死す
*監督作品「犬の生活」(1918)、「キッド」(1921)、「黄金狂時代」(1925)、「サーカス」(1928)、「街の灯」(1931)、「モダン・タイムス」(1936)、「独裁者」(1940)、「殺人狂時代」(1947)、「ライムライト」(1952)、「ニューヨークの王様」(1957)、「チャップリン・レヴュー」(1959)、「伯爵夫人」(1967)他
*題材映画「放浪紳士チャーリー」(リチャード・パターソン1975)、「チャーリー」(リチャード・アッテンボロー1992)、「チャーリー・チャップリン ライフ・アンド・アート」(リチャード・シッケル2003)

・(12月26日)米の映画監督 ハワード・ホークス(81)、死す
*監督作品「暗黒街の顔役」(1932)、「特急二十世紀」(1934)、「赤ちゃん教育」(1938)、「ヒズ・ガール・フライデー」(1940)、「ヨーク軍曹」(1941)、「空軍/エア・フォース」(1943)、「三つ数えろ」(1946)、「赤い河」(1948)、「紳士は金髪がお好き」(1953)、「リオ・ブラボー」(1959)、「ハタリ!」(1961)、「エル・ドラド」(1966)他

・(12月31日)100年前(1877年)のこの日、仏の画家 ギュスターヴ・クールベ(58)、死す

・パリ4区(セーヌ川右岸)にポンピドゥー文化センター 開館 分館としてポンピドゥー・センター・メス 開館(2010年)

・映画「FREE RIDE」公開 映画のテーマ曲は、PABLO CRUISEの「zero to sixty in five」 アルバム「Lifeline(フリーライドサーファー)」に収録

・ヴェネツィア映画祭 1969年から1979年までの10年間は賞の審査が行われなかった
・第30回カンヌ映画祭パルム・ドール「父 パードレ・パドローネ」(パオロ/ヴィットリオ・タヴィアーニ )
・第28回ベルリン映画祭金熊賞「Ascensor」(トマス・ムノス)、「Las truchas」( ホセ・ルイス・ガルシア・サンチェス)、「What Max Said」(エミリオ・マルティネス・ラザロ)
・第51回キネマ旬報ベストワン「幸福の黄色いハンカチ」(山田洋次)、「ロッキー」(ジョン・G・アビルドセン)
・第50回アカデミー作品賞「アニー・ホール」(ウディ・アレン)、外国語映画賞「これからの人生」(モーシェ・ミズラヒ)
・第19回グラミー賞最優秀アルバム賞「Songs in the Key of Life(キー・オブ・ライフ)」(スティヴィー・ワンダー)
・ビヤンテ・アレイクサンドレ(スペインの詩人)がノーベル文学賞受賞
・アムネステイ・インターナショナル(国際人権救援機構)がノーベル平和賞受賞